HISTORY

始まりは1936年、私の祖父である堀田正一が堀田建具製作所を立ち上げ、その後、父から私へと三代にわたり技術や経験が継がれ、時代やニーズの変化に対応すべく社名を株式会社堀田へ変更。可能性を広げていきたいと考える中、様々な家具や建具を製作するうえで積んだ技術や経験から職人としての自信を持ち、自分の好きなSnowboardやSurfboardを作る研究を開始しました。

2007年、ボード作りをスタートし自分で作りそのボードで実際にライディングする喜びや魅力に取りつかれました。多くの人に知ってもらいたいと思い、全ての工程やマテリアルに関する情報を公開しました。マテリアルの中には個人での購入が難しい物も多く、問い合わせが増えてきたことからWEBSHOPをオープン。
2011年、西田洋介氏が工場へ訪問し、私は「体重もスタンスも違うのになぜSnowboardは皆で同じ板に乗るのか。Surfboardのように個々に合わせる形へ進めないのか。」とサーフカルチャーをツールとした話から、このまま工業製品で良いのか等この頃からお互いの思いを確認しつつ、この時は各々のアプローチで進み続けました。 私はたくさんの要望から初のSnowboardづくりのワークショップを開催し今に至るまで延べ100名以上が参加してくれました。幾つかのファクトリーはこのワークショップで身に着けた技術が基で立ち上がり、個々の山々に合ったボードを作り楽しんでいる仲間たちが全国各地に存在しています。
2012年、コルチナで初の「Garage builders meeting」開催。全国から20名近いビルダーが駆け付け、お互いのボードを見せ合い情報交換を行いました。この頃には雪板やスノートイなども自作し里山で遊ぶ人たちも増え、そういったカルチャーが表に出てきた頃だと思います。しかしその後もアンダーグラウンドの中で製作活動は続けていました。
2020年、この年がターニングポイントとして挙げられるのではないでしょうか。それは、西田氏より「一緒にやろうよ。本気だしてさ。」この言葉からだったと思います。この年から販売できるクオリティまで更に完成度を上げるため、プレス機の装置やトップシート印刷の開発、それにマテリアルや工法の見直し等、ファクトリー構築にまたここから数年をかけ現在のHT.Cまでになりました。

日本におけるガレージビルダーたちのSnowboardのクオリティは世界レベルでみても引けを取らないと自負しています。そこには大量生産では出来ない魅力が溢れている。私はそのための研究を続け、多くの人により深くSnowboardを楽しんでもらう未来を目指していきます。

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